2024.02.23
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ーカビ臭いエアコンの原因と臭いをとる掃除方法|使い方一つで予防もー

ーカビ臭いエアコンの原因と臭いをとる掃除方法|使い方一つで予防もー

「久しぶりにエアコンをつけてみたら、なんだかカビ臭い…」このような経験がある人も多いのではないでしょうか。

エアコンは、掃除を怠ったり使い方を間違えたりすると、カビが発生しやすい家電です。

カビ臭いエアコンを放置すると、電気代の上昇や故障の原因になります。

しかも、ひどい場合には健康被害まで及ぶこともあります。

カビ臭いと感じたら、正しく対処して快適なエアコンを手に入れましょう。

エアコン内でカビが繁殖する原因

カビが発生するには、温度・湿度・カビのエサの3つの要素が必要です。

エアコンは、この3つの要素を持ち合わせやすい家電のため、カビが発生しやすいといえます。

温度

カビが発生しやすい温度は、20〜30度といわれています。人間にとっても快適な温度です。

エアコンは人が快適に過ごすために同様の温度に室温を保つため、おのずとエアコン内部も20〜30度というカビが活動しやすい温度を保ってしまいます。

湿度

エアコンは構造上、水分をエアコン内部に発生させやすい家電であり、湿度を好むカビにとって格好の環境です。

エアコンを冷房で使用する場合、アルミフィンと呼ばれる熱交換器を冷やし、その部分に当たった温かい空気が冷たい空気に変わり吐き出されています。

このとき、エアコン内部に結露水が発生します。

結露水の多くは室外のドレンホースを通じて排出される仕組みになっていますが、結露水を受け止めるドレンパンと呼ばれる部分に水分が残ってしまうことがあります。

水分が残ったエアコン内部は密閉空間で乾燥しにくく、結果的にカビが活動しやすい高湿度状態が保たれてしまうのです。

カビのエサ

カビの主なエサは、ホコリです。ホコリにはダニの糞や死骸が混ざっており、カビの栄養源となります。

エアコンは、部屋の空気を取り込んで冷風や温風を排出する仕組であるため、部屋のホコリも吸い込んでしまいます。

エアコンの掃除を定期的にしないと、吸い込んだホコリがフィルターやエアコン内部に入り込んでしまい、それがカビを繁殖させる原因の一つになってしまうのです。

カビを放置すると病気の原因に?

カビを放置した状態でエアコンの使用を続けると、エアコンの風に乗って部屋中にカビがまき散らされます。

カビを吸い込むと風邪のような症状が出たり、ひどい場合は過敏性肺炎を引き起こしたりするケースもあり、危険です。

特に、免疫力の低い赤ちゃんや高齢者、アレルギー体質の人にとって、カビは楽観視できない存在なので、エアコンからカビ臭さを感じたらすぐに対処しましょう。

エアコン掃除をして臭いをとる!

エアコンのカビ臭さをとるためには、やはり掃除をするしかありません。

正しい順序でエアコン掃除を行うことで、エアコンに付着したホコリやカビの胞子をまき散らさずに掃除できます。

エアコンの外側・ルーバー

まずは、エアコンの外側を掃除しましょう。

エアコンは部屋の空気を吸い込むので、エアコン周りがホコリだらけだとそのホコリも吸い込んでしまいます。

このあとのフィルターを外す工程のときも、エアコンがホコリだらけのままでは外した衝撃で部屋にホコリをまき散らしてしまうので、先に外側をキレイにすることが大切です。

エアコン本体の前側だけでなく、上部・側面もくまなく拭き取りましょう。エアコンは上部から空気を吸い込むので、上部の汚れはカビ発生の原因になります。

柄が伸びて曲げられるタイプのモップは、高い場所にあるエアコン掃除に便利な道具なので活用しましょう。

エアコンのルーバーも、始めに掃除しておきたい場所です。ルーバーとは、エアコンが部屋に空気を送り込むとき、風向きを調整する羽のことです。

ルーバーを掃除する際は、必ずコンセントを外しておきましょう。細かい隙間のルーバー部分は、割りばしにタオルを巻きつけて隙間に滑り込ませると掃除がしやすいです。

フィルター

いよいよ、フィルターの掃除です。フィルターはエアコンが吸い込んだ空気からホコリを取り除くためにある部品なので、当然ホコリだらけになります。

エアコンを使用している期間は、最低でも1ヶ月に1回程度掃除してほしい場所です。

フィルターは、まず掃除機を使って表面のホコリを取り除きます。そのあと、取り切れなかった汚れを水で洗い流しましょう。

中性洗剤と使い古しの歯ブラシを使うと、細かい隙間の汚れが取りやすくなり便利です。

洗い流したあとはタオルなどで優しく水分を拭き取り、完全に乾燥してからエアコンに戻しましょう。

水分が残ったままだと、エアコン故障の原因になるだけでなく、かえってカビの発生を促してしまいます。

エアコン内部

エアコン内部のクリーニングは、業者に依頼するのがおすすめです。

エアコン本体やフィルターは自分でも掃除しやすい場所ですが、手が届かないエアコン内部が、実は一番カビの発生しやすい部分です。

エアコンのカビ臭さは、内部に付着したカビやホコリを取り除かなければ解消されない場合があります。

プロのクリーニング業者に依頼すると、エアコンを分解して高圧洗浄機で洗い流すため、頑固な汚れやカビも落ちやすく、人の手が届かない部分までキレイにできます。

費用は多少かかってしまいますが、複雑なエアコン内部を触って故障させる心配もありません。

エアコンを設置している場所にもよりますが、1〜2年に1回を目安にプロのエアコンメンテナンスを受けると安心です。

カビ予防できる!エアコンの使い方

繰り返し発生しやすいカビは、エアコンの使い方を少し工夫するだけでも発生予防になります。

冷房を切ったあとの送風運転

冷房や除湿機能でエアコンを使用したあとは、1〜2時間程度、送風運転してエアコン内部を乾燥させてカビを予防しましょう。

エアコンによっては、使用後に自動で内部クリーン機能が起動するエアコンもありますので、買い替えの際は検討してみるのもいいでしょう。

こまめな換気

エアコンが吸い込む部屋の空気をこまめに換気することで、吸い込むホコリや湿気を減らすことが可能です。

ほかにも、室内での喫煙を避けたり、ホットプレートを使う料理のときはこまめに換気したりすると、エアコンにタバコのヤニや油汚れが付着しにくくなります。

室内の掃除

カビ臭いエアコンを回避するためには、部屋の掃除も欠かせません。

カビのエサであるホコリを部屋から取り除いておけば、エアコンがホコリを吸い込んで内部に蓄積するという事態を減らせます。

家具の上部など普段目の行き届かない場所もキレイにすることがコツです。

まとめ

カビ臭いエアコンをそのままにしておくと、部屋中にカビの胞子をまき散らして健康に害を及ぼす危険があります。

正しいエアコン掃除とカビを発生させにくい使い方を心がけつつ、ときにはプロの手を借りて、キレイなエアコンを保ちましょう。

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